法人設立直後は、口座開設、請求、立替精算、給与、税務届出が同時に始まります。会計ソフトを後回しにすると、個人名義の支払いと会社の取引が混ざり、決算前に整理する負担が大きくなります。
選ぶ基準は知名度や月額だけではありません。日々の入力担当者、税理士との分担、請求や経費精算まで含め、会社のお金が一つの流れで確認できるかを比べます。
法人会計で最初に決めること
誰が日々の取引を登録し、誰が承認し、税理士がどこまで確認するかを先に決めます。担当範囲が曖昧だと、未処理明細や二重登録が増えます。
法人口座と法人カードを会計へ接続し、現金・立替・請求書払いの記録方法も統一します。月末に預金残高、未入金、未払金を確認できる状態を目標にします。
設立前後の立替は、支払者、用途、日付、証憑をそろえて記録します。法人口座ができるまでの暫定運用も、税理士へ説明できる形にしておきましょう。
比較したい7つの機能
銀行・カード連携、請求書、経費精算、給与連携、部門管理、権限設定、税理士共有を同じ条件で比較します。
機能が多いほど良いとは限りません。開業初年度に毎週使う機能と、従業員や拠点が増えたときに必要になる機能を分けて評価します。
無料期間では、実際に利用する銀行、法人カード、請求書、経費精算を接続します。画面を見るだけでは、毎月の作業量や連携できない取引は分かりません。
ここを確認
- 利用する銀行・カードと連携できる
- 請求と入金消込を管理できる
- 利用者ごとの権限を設定できる
- 税理士が同じデータを確認できる
- データ出力と解約条件を確認した
条件に合うクラウド会計ソフトを確認
この記事に関連するサービスです。料金だけでなく、必要な機能、契約期間、解約条件も公式サイトで確認してください。
マネーフォワード クラウド会計
会計、請求書、経費、給与などのバックオフィスサービスと連携できます。
- 向いている人
- 複数の業務をまとめて管理したい人
- 料金の目安
- 事業形態・プランで変動
freee会計
日々の取引登録から請求・申告まで、案内に沿って進めやすい設計です。
- 向いている人
- 会計に不慣れで開業する人
- 料金の目安
- 事業形態・プランで変動
弥生会計 Next
会計・経費・請求などをまとめて管理し、日々の経理業務を効率化できます。
- 向いている人
- 定番の弥生シリーズで法人会計を始めたい人
- 料金の目安
- プラン・契約期間で変動
料金はバックオフィス全体で比べる
会計単体の料金だけでなく、請求書、経費、給与、年末調整を追加した場合の総額を確認します。利用人数で料金が変わる製品は、1年後の人数でも試算します。
キャンペーン価格ではなく通常更新時の金額で年間費用を比較し、初期設定や移行を外注する場合の費用も分けて記録します。
複数人で利用する場合は、入力、承認、閲覧の権限を分けます。退職や担当変更があっても、個人アカウントに会社の会計データが残らない運用が必要です。
無料期間で行うテスト
売上、仕入れ、カード払い、役員立替、口座振替、請求と入金を実際に登録し、月次レポートまで確認します。
同じ取引を候補製品へ登録すると、操作時間と修正のしやすさを比較できます。自動提案をそのまま登録せず、確認しやすい画面かも見てください。
税理士が指定する製品がある場合も、利用料金と自社で行う作業範囲を確認します。入力をすべて任せるのか、月次確認だけ依頼するのかで必要な機能が変わります。
導入前の最終チェック
契約名義、管理者、データ保存、税理士との役割、月次締め日を文書にします。会計処理の判断が必要な取引は専門家へ確認してください。
乗り換え時は仕訳だけでなく、証憑、取引先、部門、固定資産、未決済データをどこまで移せるかを確認します。契約終了後の閲覧条件も重要です。
ここを確認
- 管理者を会社側で保有する
- 証憑の保存方法を決めた
- 月次確認日を設定した
- 担当変更時の引継ぎ方法がある
準備を一つずつ具体化しよう
法人向け会計ソフトは、決算書を作るためだけの道具ではありません。口座、請求、経費、給与、税理士共有を実際の運用で試し、毎月の残高と利益を早く確認できる製品を選びましょう。
気になる項目は、下の関連ページからサービスの特徴や選び方を比較できます。条件を揃えて確認し、自分の事業に必要なものから準備を進めてください。